カエルの化石
良い天気が続いている連休です。
南極でカエルの化石が発見されたというニュースを見ました。
南極と聞けば寒く厳しい気象環境だというイメージが真っ先に思いつきますが、4000万年前は温暖な気候で、森や湖があったと考えられているようです。
化石や地層を調べることによって当時の環境がわかるのは面白いですよね。大陸が地続きに繋がっていたり気候も温暖だったりと、現在と全然違うということも面白い。
4000万年後の地球はどのようになっているのだろうと考えたりしちゃいます。
青空霧氷の綿向山② 2020.2.11
前回の続き
yamatokasyashintoka.hatenablog.com
七合目に到着したところでフィルムカメラを取り出しました。
霧氷に光が当たって綺麗でした。しかし、ここでフィルムカメラを取り出したことが将来の自分を苦しめることになります。
ここからは冬道を登ります。
写真の様子から伝わるでしょうか。
遮るものがなくなり強風が吹きつけます。
先程までは暑いくらいでシャツ一枚で行動していましたが、ぐんぐん体感温度が下がっていくので中間着と上着を身に着けました。
冬道は先行者のトレースを辿りながら木々の間を登っていきます。
傾斜がきつくなってきたのでアイゼンを装着することにしました。
GRIVEL(グリベル) G12・ニューマチック GV-RA074A02
毎回思うんですけど手袋しながら装着することが苦手で、手袋を脱いで素手で付けたくなります。
まあ、これも練習なので低山ソロ行動の時は時間を使ってでも手袋を外さずに付けるようにはしていますが…。
厳しい環境下では肌を晒すと凍傷のリスクが高まるためNGとされています。今後、冬のアルプスや八ヶ岳に登ろうと考えている場合、手袋をはめながらでも苦労なく作業できるようになりたいですね。
アイゼンを付け終わった頃、後ろから男性がやってきて話し掛けられました。
「カメラのレンズキャップありますか?」
その言葉に僕は自分の体を見下ろします。
デジタルカメラにはレンズキャップは付いていませんでしたが、これは登山開始直後からポケットに入れてあります。
先程ザックから出したフィルムカメラはというとこちらもレンズキャップはない状態でしたが、それではキャップがどこにあるのかというと僕にはわかりません。
「あっ、ないですね」
僕は素直に答えました。
「やっぱりお兄ちゃんのやったか~。さっき冬道の看板のところに落ちてたんやけど、拾ってあげれば良かったなあ」
男性は申し訳なさそうな顔をしていました。
冬道の看板というと、ここです。
頂上ピストンの場合は帰りに拾うこともできますが、この段階では竜王山への周回コースにするかピストンにするか決めかねていたので、男性にお礼を言って取りに戻ることにしました。
えっちらおっちらと登ってきた道を下っていきます。
ガチガチの氷ではないため、雪をかき分けるようにしてずんずん進むことができました。柔らかい雪質を踏むのは楽しいです。
途中で、登山口付近で抜かした女性二人組とすれ違い、声をかけられました。
「上は霧氷どんな感じでした?」
「僕も上まで行ってなくて、レンズキャップを落としたので戻ってます」
二言三言会話をして別れました。
冬道の看板のところまで戻ると、キャップはそこにありました。
拾ってすぐに登り返します。
今度はアイゼンを付けているため、さっき登った時より楽に登れます。
女性二人組に追いつきました。
「落し物は見つかった?」
「無事にありました」
「今日は霧氷が綺麗だから、写真撮るのも楽しいね」
おっしゃる通り、自然林についた霧氷が美しく道中の写真が楽しい。
少し会話をしてから別れました。
ちなみにこの人たちはまた登場します。
北の方角が見えます。
でんと見える白い山は霊仙山でしょうか。
光の当たる面積が増えてきて、霧氷の白さも際立つようになってきました。
綺麗で歩くのが楽しい。
この辺りはどう撮れば良いのかわからなかったので、目についたまま構図も何も考えずに撮っています。
真ん中に写っている横に長い山頂部は御池岳ですかね。
霧氷が育っています。
この辺りも風が強いんだろうなあ。
冬道を登り終え別の登山道と合流しました。
ここまで来ると山頂はすぐそこです。
山頂手前で撮ったこの写真がけっこう気に入っています。
9時ごろ山頂に到着しました。
人気の山ということもあり、すでに結構賑わっています。
頂上では雨乞岳と鎌ヶ岳が出迎えてくれました。
次回へ続く。
青空霧氷の綿向山① 2020.2.11
桜も散って季節はすっかり春です。
今年は思うように過ごせない日々が続いていますが、限られた環境の中で自分に出来ることをやっていきたいですね。
さて、もう2カ月前のことですが、2月11日は綿向山に登りました。
鈴鹿山脈の西端に位置する綿向山。手軽に冬山を楽しめ、多くの登山者に愛されている山です。#PASHADELIC pic.twitter.com/XlxqMMMKuZ
— hiiro (@karatani) 2020年2月17日
霧氷が美しく、多くの人に愛されている山です。
登った日は祝日の火曜日。
前日からよく冷え込み雪が踏めそうだということと、当日は高気圧に覆われることから好天が予想され、前日は仕事中からウキウキしていました。上手いこと重なった祝日に感謝して、登山口駐車場に6時半前に到着しました。
人気の山というだけあって、辺りはまだ薄暗いですが既に5-7台ほどの車が停まっていました。
地面にはうっすら雪が積もっていて、空気がキンと冷えています。上空は曇っていますが、次第に晴れるでしょう。
整備された川沿いの道を進みます。
15分ほどでヒミズ谷出合小屋に到着。
表参道コースで登ります。
この先から橋を渡って本格的な山道となります。少し歩いただけで暑くなったので、中間着としていたフリースを脱ぎました。
先行していた女性二人組を抜かします。
綿向山は道中しっかりとした標識があり、自分が今どの辺りに居るのかわかるようになっています。
太陽の光が出てきました。
林道の中に光が差し込みます。
まだ二合目。
三合目を過ぎるとあざみ小屋があります。
人は居ませんでしたが、可愛い子がちょこんと座っていました。
まだまだ稜線には遠いです。
五合目小屋。
赤い屋根が可愛い。
綺麗に手入れされた小屋からも、多くに人に愛されている山だと伝わってきますね。
雪が粉砂糖のようです。
光を探して歩くのが楽しい。
木々の向こうには青空が見えます。
七合目、行者コバ到着。
祠があります。
綿向山は山岳信仰の対象として古くから崇められていて、中世の頃は多くの山伏が修行として山に入ったようです。
頂上には麓にある綿向神社の奥社、大嵩神社があります。
上を見ると霧氷が綺麗。
ここから自然林が続きます。
②へ続く