山とか写真とか

写真が好きでよく山に登っています。季節それぞれの良さを感じながら歩くのが好きです。

読書

『歯とスパイ』ジョルジョ・プレスブルゲル 訳:鈴木昭裕

一本一本の歯を通して主人公の人生に触れていく。 主人公はどうやらヨーロッパのどこかの国のスパイらしいが、作中では仕事内容は詳しく書かれない。 なぜなら主人公の仕事など歯には関係がないからだ。 主人公は歯を抜くことによって喪失感を抱いたり、前歯…

気になる外食の本

朝から雨が降っている。 雨の音を聞きながら本を読むのが結構好き。 鳥は雨でも意外と元気に鳴いている。 僕は家で静かに引きこもる。 『日本外食全史』(阿古 真理著)という本が気になる。時と共に変化する日本の外食について書かれている。 今でこそ外食…

『首折り男のための協奏曲』伊坂幸太郎

何の予備知識もなく読んだ。長編かと思っていたら短編集で、もとは別々の媒体で発表した作品を一冊にまとめたものらしい。ところどころリンクしている部分はあるが、伊坂幸太郎らしさというか、最後に全てが繋がってスッキリという爽快感はあまりないと感じ…

『読書は1冊のノートにまとめなさい 完全版』奥野宣之

せっかく本を読んだのに、内容を忘れてしまった。思い出そうと思っても出てこない。 そもそも、読んだことさえ自分の頭から抜け落ちている。 こんな経験をしたことはないでしょうか。 僕は結構あります。 このままでは良くないなあ、何か良い方法はないかな…

『モンベル 7つの決断』辰野勇

モンベル創業者である辰野勇さんの自叙伝。 モンベルといえば低価格でありながら登山に必要な機能を備えているブランドで人気があります。 僕自身もモンベルにはお世話になっていて、やはりコスパの良さが大きな魅力です。 そんなモンベルの創業者辰野勇さん…

『くらげホテル』尾崎英子

異次元へと繋がるホテル。 運命なのか偶然なのか、それぞれの理由から四人はフィンランドにあるホテルメデューサへと導かれます。 異次元へ繋がる入口はあると信じる者、半信半疑な者。 ホテルメデューサに集まった四人は、ホテルのオーナーによると選ばれた…

『森があふれる』彩瀬まる

妻が発芽した。 知り合いからそんな話を聞いたらどう思うでしょうか。 そんなことあり得ない、と思う人が大半ですよね。 小説家の妻が木の実を食べて、体中からぽつぽつと芽が吹き出します。そんな事態になっても彼女は焦ることなく、夫に水槽のような入れ物…

『白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗』井ノ部康之

山岳写真界の草分けであり、日本を代表する山岳写真家・白籏史朗の生涯を井ノ部康之が描く。『山と溪谷』2003年1月号から12月号まで掲載されたスーパー・ロングインタビュー「山岳写真家 白籏史朗 語りつくす」をもとに、丹念な追加取材をして1冊にまとめ上…

『三人屋』 原田ひ香

お年寄りの多いラプンツェル商店街で、「ル・ジュール」が再開店した。時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれているが、店を営む三姉妹は、そのことを知らない。近所に住むサラリーマンは三女にひと目ぼれ、常連の鶏肉店店主…

『風のマジム』原田マハ

風の酒を造りたい!まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。 図書館本。 以前に会社の上司から…

『夏雲』能島龍三

再び変革の時代を迎えたいま、団塊の世代と若者に贈る長編。登山、恋愛、学生運動1960年代後半の青春群像。 図書館で借りた本。 この本自体に予備知識は全くなかったけど、原田マハの本を探しているときに近くにあって、背表紙とタイトルから山に関する話だ…

『雪男は向こうからやって来た』 角幡唯介

ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人たちがいる。新聞記者の著者は、退社を機に雪男捜索隊への参加を誘われ、二〇〇八年夏に現地へと向かった。謎の二足歩行動物を遠望したという隊員の話や、かつて撮影された雪男の足跡は何を意味…

『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』 角幡 唯介

現代の冒険界に期待の新星現る!!チベット、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる場所があった──。その伝説の地を求めて、命の危険も顧みず冒険に出る。開高賞ほか数々の賞を受賞した若き冒険作家のデビュー作。 -Amazon.co.jpより ラジオで著者の…