山とか写真とか

写真が好きでよく山に登っています。季節それぞれの良さを感じながら歩くのが好きです。

ネオワイズ敗戦記

天文ファンを賑わせたネオワイズ彗星。

当初の予想より明るくなり、尾を引いた美しい姿を見ることができるということで話題になりました。

 

わたくし、一眼レフを購入した理由が星を撮りたかったからというくらいには星が好きです。

 

是非ともこの目で彗星を見たい! ということで天気予報とにらめっこ。

 

……ずっと雨!

 

 

天気ばかりはどうしようもないので、予報サイトで晴れ間を探し、可能性のありそうな福井県越前海岸へ行きました。


岐阜辺りで土砂降りになりましたが、ほどなく抜けて虹が出てました。伊吹山もきれいに見えます。


途中の賤ヶ岳サービスエリアで鯖寿司を購入。これが美味しい。

 

家から越前海岸までは三時間強かかりました。

 

 

 

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現地は雲が多めだが北西方面には切れ間もあり、チャンスはありそう。21時には雲が広がる予報なのでそれまでに撮りたい……!


夕焼けがきれいでした。

僕が住んでいる地域では山に太陽が沈むので、海に沈む太陽が新鮮に感じられます。

 

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空のグラデーションと雲の色が綺麗。

 

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空が暗くなるのを待ちます。

 

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なんか雲が増えてきた……。

 

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どんどん雲が広がります。

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……はい。

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彗星を見ることは叶いませんでした。

 

天気もそうですが、今回撮影した場所だと例え晴れても難しそうだと思いました。

というのも、写真にも写っている通り漁船の灯りが強烈です。

 

改めてロケハンの重要さを感じた一日でした。

ゴゼンタチバナ

6枚の葉の中央に花を咲かせます。

白い花弁のように見えるのは総苞片で、本当の花はその真ん中に集まって咲いています。

総苞片とは花序(花の集まり)を保護する苞葉のこと。

 

 

ゴゼンタチバナという気品のある名前は白山の最高峰、御前峰が由来となっています。

 

 


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『白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗』井ノ部康之


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山岳写真界の草分けであり、日本を代表する山岳写真家・白籏史朗の生涯を井ノ部康之が描く。
『山と溪谷』2003年1月号から12月号まで掲載された
スーパー・ロングインタビュー「山岳写真家 白籏史朗 語りつくす」をもとに、
丹念な追加取材をして1冊にまとめ上げた評伝。

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白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗

 

 

日本で山岳写真の道を切り開いた白籏史郎。

赤鬼とも呼ばれたエネルギー溢れる彼の一生が描かれています。

 

家庭の経済状況により高校進学を諦めた白籏。町の写真屋に飾ってあった一枚の写真を見て、「自分は自然を撮るカメラマンになりたい」という思いが芽生えます。

 

富士山写真家の岡田紅葉に弟子入りし、写真の世界に足を踏み入れた白籏。

 

東京の仕事場の近くには学校があり、授業帰りの学生たちを見て高校に進学できなかった自分に劣等感を抱くこともありました。

しかし、白籏はその気持ちをバネにして成長していきます。

 

個人的に印象的だったのが、助手でありながら普段はカメラを触る機会が少ない白籏が岡田から写真を撮ってみろと言われ、夢中で三、四枚パシャパシャと写真を撮るシーン。
「写真というのはそんな簡単にシャッターをきるもんじゃない!」

と岡田から叱られます。

私は写真を撮るのが好きで、綺麗な景色を見るとついパシャパシャと撮ってしまいますが、これって風景に撮らされているともいえるのですよね。

目の前の風景をよく見て自分がどこを良いと思ったのか、風景に撮らされるのではなく、自分から風景を撮れるようになりたいと思いました。

 

ーー

「この人は写真を撮るために登っているのではなく、山そのものが好きなんだ」

 

「写真家であると同時に登山家でもある彼のことだから、彼の写真は常に生きている」

新田次郎

 

「常に美しいものに接すること。物事に感動する清新で柔軟な心を失わぬこと」

白籏史郎

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白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗

白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗

 

 

 

 

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